おはよりいでございます。
先々週から先週にかけて、スコットランドのエジンバラにある採卵鶏農場視察に行ってきました。昨年も団体で海外の農場視察に行きましたが、単独での農場視察は、2棟目のエイビアリーシステム導入前かな…? 5年以上は経過しています。
その頃は、メーカー担当者の運転する自動車で1日4農場くらいは視察できましたが、近年は鳥インフルエンザ防疫上、1日に1農場のみの視察、また、他国からの視察の場合は数日経過しないと受け入れ不可など、時間を有効に使った視察が難しくなっています。
ただ今回は、80万羽飼育する大手生産者で、規模は違えど当農場と同様に育成、GP、液卵加工場を運営する企業体を1日かけて視察することができました。感想としては、当農場をスタイルが同じなのでイメージしやすかったですし、エイビアリーシステムも過去に拝見したバージョンだったので、特に目新しいものはなかったです。
それでも、エイビアリー鶏舎は2階建ての3万羽/ロット、特に2階部分はシステムに付随するフロアが張られ、しっかりした作りで充分な強度。飼育羽数を増やす最善の方法としては参考になります。
但し日本では、建築の法律に色々とひっかかる可能性が高い… たとえ畜舎でも建築許可が下りない可能性もあります。このあたりは速やかに規制緩和の対象にしてもらいたいところです。
また、AW先進国だけあって低価格帯のローカルスーパーでもフリーレンジ飼育の鶏卵は必ずあるし、画像のフリーレンジ鶏卵を使用したサンドイッチは2.99£(約417円)。視察先GPセンターの製品室にあったフリーレンジ6個入りパックが1.00£(約140円!!!)の値札が付いていたりと、システム等の関心よりも消費者動向の把握のほうがたいへん勉強になった視察となりました。
AWうんぬんの議論は疾うの昔に終わっている様相です。