おはよりいでございます。
最近では、国内でも多段式ケージフリー鶏舎を導入した生産者がチラホラ出てきましたので、これまでの方向性が思いっきりズレていなかったことが証明できた半面、販売戦略の練り直しも必要になっています。
まだ具体的ではないですが、次の鶏舎更新する際もエイビアリー鶏舎になるのは間違いありません。ただ、これまで当社では『屋外運動エリア』を設けて、日中は制限なく出入りできるようになっていますが、他農場の多段式エイビアリー鶏舎では、このエリアは存在していないようです。
そもそも『屋外運動エリア』は当社独自の位置づけであって、EUのフリーレンジ(野外放牧)飼育において、極寒時や降雨、降雪の際に野外放牧できないときの運動エリア(ウィンターガーデン)と呼ばれています。なので、このエリアがあるということは、EUでは野外放牧可が前提だと思われます。※ウィンターガーデンについては、過去ブログにも記載しています。
『ケージフリー』のみが主であれば、2階建てにすることで、1棟の鶏舎で飼育羽数の増加が可能となり、建築コストや生産コストを含めた経済性を考えると、当然、販売面においても優位性が増します。
以前、新規商談の際にこの違いをバイヤーにも説明したことがあり、「屋外に出られる、出られないの重要性は感じていない」「価格が少しでも安くなるのならば不要」との答えが大半でした。
ちなみに、そう答えた方は、農場視察はしていません。
『エイビアリー』そのものの飼育方法は全く同じでも、屋外を付けるか、2フロアにするか… どちらを選択しても間違いではないので悩ましいところです。
“外に出るのか、上に付け足すのか。” への1件のフィードバック